良くある歯の悩みQ&A
みなさん、こんにちは。
白井市桜台・千葉ニュータウンの歯医者
なつみ歯科クリニック 院長の荻原です。
今回は「良くある歯の悩み(Q&A)」について、この場をかりてご回答いたします。
【歯磨きに関して】
(歯磨きが足りないから、虫歯になったのですか?)
歯磨き不足は、いくつかある虫歯の原因の1つでしかありません。虫歯菌の数、飲食の習慣、唾液の性状などの要因が重なった時、虫歯になります。歯磨きの徹底だけでは、虫歯の予防は不可能と言えます。
(「予防」とは何ですか?)
歯周病や虫歯の治療を行っても、進行を止めた、あるいは失われた組織を人工物で補っただけで、決して元通りになった訳ではありません。大切な体の一部を失わないようにすることはとても重要だと考えます。
(フッ素を塗れば、虫歯にならなくて済みますか?)
フッ素は虫歯予防に必要な要素ですが、それだけで十分とは言えません。様々な虫歯の原因をトータルで分析し、対策を考える必要があります。
(キシリトールは虫歯予防に有効ですか?)
有効です。アメなどをなめる習慣をやめられない人がキシリトール入りのタブレットやガムに切り替えることにより相対的にリスクを減らすことが出来ます。ただし、100%キシリトールかどうかを確認して下さい。
【歯の治療に関して】
(痛いときだけ歯医者に行くだけでいいのではないですか?)
痛みをとる治療はもちろん大切ですが、元の健康な状態に戻せる訳ではありません。病気を起こした原因をなくさなければ、すぐに再治療の繰り返しとなり、状況はもっと悪化していきます。この悪い流れをどこかで断ち切らなくてはいけません。
(削られるのがどうしてもいやなのですが?)
穴が開いてしまった虫歯はどうしても削って詰める必要がありますが、初期の虫歯であれば再石灰化を促進させ、経過観察することが出来ます。早い時期に初期の虫歯を見つけ、予防処置を行うことが大事です。
現代の歯科は、健全な歯質や神経は、可能な限り残すことを原則としています。その意味で、マイクロスコープとインプラントが有効な治療法と考えられています。
(歯周病は治りますか?)
歯周病は高血圧や糖尿病とよく似た慢性疾患です。
進行をコントロールし、再発を抑えていくことが一番の目的になります。
(歯周病と言われましたが、自覚症状が何もありません)
初期の歯周炎ではほとんど自覚症状はありません。
歯科医院での検査、レントゲンで見つけられることがほとんどです。歯が動く、歯茎が下がってきた、腫れたなどの症状が出始めた頃は、かなり進行した状態だと思われます。
(歯周病の治療はどのように行うのですか?)
「プラークコントロール」です。
ブラッシングのトレーニング、歯科衛生士による口の中の掃除、歯石除去を徹底的に行います。その後、治癒の不十分な部位には外科処置を行うこともあります。
(歯石は全部とりました。もう来なくても大丈夫ですか?)
どんなに歯磨きが上手な人でも、磨き残しが10〜20%程度はあります。数ヶ月後には後戻りしていることも多く見受けられます。良い状態を作り上げた後、それをメインテナンスしていかなければなりません。1〜6か月に1度のメインテナンスを行っていきます。
(メインテナンスとはなんですか?)
虫歯の発症を抑える、歯周病の進行を抑える、インプラントを長持ちさせるためにはお手入れが肝心です。そのために、患者さんご自身で行なうホームケアとともに、歯科衛生士によるプロフェッショナルケアも定期的に行っていきます。現在の良い状態を生涯維持していくのがメインテナンスになります。
出来る限り、患者様のご要望にはお答えしていきたいと思いますので、何かお口周りに関することでお悩みが御座いましたら、お気軽にお声がけ、ご来院下さいませ。
なつみ歯科クリニック
院長 荻原 玲子
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