【歯と口の仕組みと働き】
みなさん、こんにちは。
白井市桜台の歯科・矯正歯科
なつみ歯科クリニックです。
今回は、健康の入り口である「歯と口の仕組みと働き」についてお話ししたいと思います。まずは・・・
【口の働き】
私達は、生きるためのエネルギーを食べ物から摂ります。口は食べ物が一番最初に入るところで、ここで物は噛み砕かれ、飲み込まれて胃に送られます。
スムーズな消化を助けるには、良く噛むこと、噛んで唾液をたくさん出すことが大事です。唾液は、噛めば噛むほどよく出ますし、食べ物を美味しく味わえます。
【歯と顎の骨の不調和】
顎を使わない食生活は、顎を細くします。「顎が細くなる」というと聞こえはいいですが、元々の顎の大きさに対して歯自体の大きさは変わりませんから、歯と顎は調和をなくし、噛み合わせがズレます。
噛み合わせがズレていると十分に噛むことが出来ませんので、歯が物を噛み砕くという役割を果たさないことになってしまいます。
【顎が弱ってしまいます】
噛むことをあまり必要としない食生活は、顎や顎の筋肉を弱くします。どんなに歯や歯周組織の病気を治療し、不正咬合を治しても、顎や口を動かす筋肉や関節が衰えてしまうと、十分噛むことが出来ません。また、一度弱くなった顎を元の丈夫さに戻すことは、とても難しいのです。
歯と口は「健康の入り口」です。歯科医院で定期的な検診を受けて、常に歯と口を良い状態に保つことが健康を保つことにも繋がります。
ここまでお話しした中で「唾液」というワードが出て来ましたが、実はこの唾液にも健康を保つためにとても重要な役割があるのです。
私達が生きていくために必要な栄養素は、食べ物から摂取しています。食べ物は口から入り細かく噛み砕かれ、消化酵素と混ぜ合わさって、消化吸収されます。それを行うために必要なのが唾液です。
【食べ物を消化する消化酵素】
唾液に含まれる消化酵素には、食べ物を消化する働きがあります。アミラーゼという成分は、デンプンを消化し麦芽糖に変え、血液中の血糖値を速く高めるので、食べ過ぎの防止に役立っています。
【口の粘膜を守るムチン】
ムチンという成分には、食べ物を滑らかにしたり、粘り気を出して口の中の粘膜や舌が傷つかないようにする役割があります。
【老化を防ぐパロチン】
唾液腺ホルモンであるパロチンという成分には、骨や筋肉などを丈夫にして老化を防ぐという効果があります。このホルモンは耳下腺から分泌され、血色の良い顔、肌の張りをもたらし、若さを保つのに大切な働きをしています。
さらに、唾液に含まれるリゾチーム、ラクトフェリンなどは、口の中で細菌が繁殖するのを防ぎ、ペルオキシターゼという成分には、発がん性が指摘される活性酵素を分解する働きがあると言われています。がん予防にも、とても重要なのです。
唾液は口の中の乾燥を防ぎ、清潔を保つ働きを持っているので、唾液の分泌が少なくなると、虫歯や歯周病にかかりやすくなってしまいます。
よく噛むことは、唾液の分泌を促します。それによって、様々な効果を生み出してくれるのです。
健康のためにも食事の時はよく噛んで、ゆっくり時間をかけて楽しみたいですね。
【なつみ歯科クリニック】
(住所)千葉県白井市桜台2-7-1
(TEL)047-498-0808
(URL)https://www.natsumi-dental.com/
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