【虫歯は遺伝するの?】
みなさん、こんにちは。
白井市桜台・千葉ニュータウンの歯科
なつみ歯科クリニックです。
今回は「虫歯は遺伝するのか」について、お話ししたいと思います。
「虫歯は遺伝」だと思っている人は多いかと思います。実際、患者さんとお話していても、親の虫歯が多いと子供も虫歯は遺伝すると思っている人が意外と多いように感じます。
しかし、虫歯は遺伝ではなく、赤ちゃんの頃に大人から虫歯の菌が感染したことが原因なのです。
お口の中には、たくさんの細菌が住んでいます。虫歯の原因であるミュータンス菌は、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはいません。 実は、両親やおじいちゃんやおばあちゃんなど身の周りにいる大人によって、赤ちゃんがミュータンス菌に感染してしまうのです。
大人が口をつけた箸やスプーンで赤ちゃんにごはんを食べさせたり、大人の食べかけを赤ちゃんに食べさせたり、可愛くてキスをしてしまうなど、そのようなことが原因で、両親のミュータンス菌が赤ちゃんのお口の中に入って感染してしまい、将来虫歯になる危険性を高めるのです。
現在、虫歯になってしまっている人はもちろん、過去に虫歯になったことがある人は必ずミュータンス菌を持っており、その割合は日本人の約9割にのぼると言われています。
【虫歯菌に感染させないために】
赤ちゃんへのミュータンス菌の感染を防ぐには、次のような方法があります。
➀赤ちゃんが生まれる前にお母さん、お父さん、おじいちゃんなど同居する家族の虫歯や歯周病の治療、歯石取りや歯のクリーニングなどを行い、お口の中の細菌の数を減らす。
➁生後1歳前後まで、食べ物の口移しや食べかけを与えない。スプーンや箸などの食器は、赤ちゃんと大人とそれぞれ別のものを使う。哺乳瓶には虫歯菌が増える砂糖の入ったジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料などを入れて飲ませないようにする。
➂1~3歳頃までは、食事や間食に砂糖の多く含んだ食べ物は出来るだけ食べさせないように気をつける。また、毎日の歯みがき、歯科医院でのフッ素塗布などの予防処置を行う。
いくつか注意点を挙げましたが、虫歯菌の感染を怖がって赤ちゃんとのスキンシップを控える必要はありません。
スキンシップをはかる前に、まず周りにいる大人の口腔内を清潔にすることを心がけましょう。
◆なつみ歯科クリニック
(住所)千葉県白井市桜台2-7-1
(TEL)047-498-0808
(URL)https://www.natsumi-dental.com/
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