【矯正治療で抜糸が必要になるケース】
みなさん、こんにちは。
白井市桜台・千葉ニュータウンの歯科・矯正歯科
なつみ歯科クリニックです。
矯正治療では、どこかの歯を抜歯しなければならないケースがあります。最近では、抜歯をせずに矯正出来るケースも多くなって来てはいますが、やはりどうしても歯を抜かなければならないケースというのもあります。
今回は「矯正治療で抜歯が必要となるケース」について、お話しして行きたいと思います。
【矯正で抜歯が必要なケース】
矯正治療で抜歯をするかどうかの判断基準は、元々の口もとの出っ張り感、そして骨格と歯の大きさのバランスなどになります。具体的には・・・
①あごの骨の大きさに対して歯が大きすぎる場合
②上下のあごの骨の大きさや位置のバランスが良くない場合
③口元が出ていて唇が閉じづらい場合
などが決め手になります。
【矯正で抜歯が必要になることが多い不正咬合】
◆重度の出っ歯(上顎前突)
重度の出っ歯の場合、前歯をかなり内側に引っ込める必要がある為、抜歯をしてスペースを作り、引っ込めます。
◆口ゴボ(上下顎前突)
口元がゴボッと前に出ている、つまり上下の顎と前歯が前方に出ている歯並びである上下顎前突の場合もやはり、出っ張りを引っ込める為に抜歯をして引っ込めなければならないケースが多くなります。
◆重度の受け口(下顎前突)
受け口が骨格性の場合も、抜歯をしてスペースを作らなければならないケースがほとんどです。また、このケースには、出すぎた顎を引っ込める為に顎を切る手術が必要になるケースもあります。
◆重度の乱ぐい歯(叢生)
乱ぐい歯(叢生)とは、歯が綺麗に並びきれずにガタガタに重なっているような状態です。重度にスペースが足りないケースには、抜歯をしてスペースを作る必要があります。
【矯正治療を無理に非抜歯で行ったらどうなる?】
出来れば抜歯をせずに矯正したいと願うものです。ですが、抜歯が必要なケースなのにも関わらず、無理に非抜歯で行なった場合、次のようなリスクがあります。
◆口元の張り出し感が改善しない
並びきらない歯を抜歯せずに並べた場合、あごの骨に奥行きのない日本人の場合だと、どうしても前の方に歯が出てしまいます。また、もともと口元が出てる場合にももちろん出っ張り感が改善しないということになってしまいます。
◆歯茎が下がってしまう
歯を抜歯せずに無理やり並べる場合、歯を外側に広げる感じになってしまいます。そうすると、歯が歯の周囲の骨を超えて前に来てしまい、それに伴って歯茎が下がってしまいます。
◆後戻り現象が起こりやすくなる
矯正治療の後というのは、歯が元の位置に戻ろうとする力が働きます。その為、それを防止するために「リテーナー」という取り外し式の装置を一定期間つける必要があるのですが、無理やり非抜歯で矯正を行ったケースでは、この後戻りが起こりやすい傾向があります。
大切な歯を出来るだけ抜かずに矯正治療をするよう、あらゆる可能性を探った上で治療を行いますが、見た目・噛む機能・健康にとってデメリットが大きい場合には抜歯をしてから矯正することもあります。
矯正治療に興味のある方は、まずは一度ご相談下さいませ。
◆なつみ歯科クリニック
(住所)千葉県白井市桜台2-7-1
(TEL)047-498-0808
(URL)https://www.natsumi-dental.com
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