みなさん、こんにちは。
白井市桜台・千葉ニュータウンの歯科・矯正歯科
なつみ歯科クリニックです。
歯科医院に通うと必ず勧められる「定期検診」ですが・・・
・なぜ定期的にチェックする必要があるのか?
・具体的に何をするのか?
がよく理解出来ないまま、結局は検診を受けてないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、定期検診では実際にどのようなことを行っているのか、また検診の目的やその重要性などについて、お話しして行きたいと思います。
【定期検診は虫歯のチェックだけではない】
検診といえば、「体の中で悪くなっている部分を探して見つけ出す」というイメージが強くあります。
そのため、歯科医院で3ヶ月1回もしくは半年に1回の定期検診を勧められても、「なぜそんな頻繁に検診を受けなければならないの?」と疑問を抱く方も少なくないかと思います。
ですが、歯科の定期検診で行うのは、虫歯や歯周病のチェックだけではありません。受診する歯科医院によって内容は多少異なりますが、一般的な歯科の定期検診では以下のような項目を実施しています。
◆虫歯・歯周病の有無や進行具合を確認する
歯科の検診でもまず行うのは、歯や歯茎、粘膜などに起こる病気のチェックです。また子供の場合は永久歯の生え変わりや顎の成長具合、歯並びなども同時に見て行きます。
歯や歯茎などの口の中の組織は再生する力が乏しく、たとえどんなに良い治療を行ったとしても、一度ダメージを受けた歯はそれ以後は弱りやすくなります。
そのため、まずは虫歯や歯周病にならないこと、なっても早めに治療を行うことが非常に重要です。
◆ブラッシング指導
歯科の代表的な疾患である虫歯や歯周病は、その原因菌が引き起こす細菌感染症です。私たちの口の中には500種類以上の細菌が生息し、歯をよく磨く人でも2000~3000億個の細菌が存在しています。
虫歯や歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きがとても重要ですが、ただ単に磨くだけでは予防効果が十分に発揮されません。
自分にあった歯ブラシを使用しているか、その歯ブラシで汚れがきちんと落とせているか、歯ブラシ以外の清掃器具は使用しているかなど、歯磨きにはいくつかの大切なポイントがあります。
定期検診では、これらのポイントを個々にチェックし、その人にあった歯磨きの方法を提案・指導することで、より充実したオーラルケアをサポートして行きます。
◆プロフェッショナルケア(クリーニング・フッ素塗布等)
先にもお伝えしたように、私たちの口の中には無数の細菌が存在し、その中から虫歯や歯周病の原因となる細菌を取り除くことは出来ません。そのため、歯科の病気は一度治療しても、油断すると再発する確率が非常に高くなります。
虫歯や歯周病予防においては、歯磨きなどのホームケアが最も有効ですが、残念ながらそれだけでは不十分です。どんなに歯磨きが上手な方でも完璧に磨くのには限界があり、必ず磨き残しが生じてしまいます。
そこで、定期検診では普段のホームケアでは取り切れない汚れを、プロの手で隅々まで取り除くクリーニングを行います。また歯科医院によっては、クリーニング後に虫歯予防に効果のあるフッ素塗布を同時に行う所もあります。
定期検診を3ヶ月または半年に1度勧められるのは、この定期的なプロフェッショナルケアが歯科検診の重要なポイントの1つだからです。
【ライフステージによって異なる定期検診の目的】
歯科の定期検診の大きな目的として、虫歯や歯周病といった歯科疾患の「予防」と「再発防止」、「早期発見」の3つがよく挙げられます。
しかし、お口の中の状態は各年代で大きく変化するため、それぞれのライフステージ毎に定期検診の目的も異なって来ます。
◆子供の定期検診:虫歯予防、永久歯や顎の成長・歯並びのチェック
子供は、乳歯が生えそろう2歳後半~3歳頃から、急激に虫歯になるリスクが高くなります。乳歯の虫歯は、その後の永久歯にも大きな影響を及ぼす可能性があるため、早い時期から虫歯予防に取り組んでおくことが大切です。
また、乳歯から永久歯が生え揃うまでの時期は、定期的に顎の発育具合や歯並びなどをチェックすることも重要となります。子供の顎の大きさや歯並びの異常は、早い段階から対処しておくことで正常に戻すことが出来たり、矯正治療の期間を短縮させることが出来ます。
◆成人の定期検診:30代以降は歯周病予防を重点に置く
虫歯と歯周病は歯を失う原因となる2大疾患ですが、虫歯で歯を失うのは30代までの比較的若い年代層に限られます。それ以降の年代で圧倒的に増えてくるのが歯周病で、実際に50代以降で歯を失う原因の半数以上は歯周病によるものです。
歯周病が虫歯と異なるところは、状態が悪化するまで症状がほとんど現れない点にあります。そのため歯周病は「サイレントディジーズ(沈黙の病気)」と呼ばれており、大きな痛みや腫れなどの症状が出た頃には手遅れであることも珍しくありません。
歯周病は成人の8割が罹っている病気ともいわれ、知らず知らずのうちに進行して行きます。そのため、30代以降は歯周病予防に重点を置き、定期的にチェックを受けておくことが大切です。
◆高齢者の定期検診:自分の歯で咬める人ほど生活の質が高い
現在の平均寿命が男性で81.09歳、女性で87.26歳である日本において、今後ますます重要となるのが医療や介護の必要がない健康寿命を伸ばしていくことです。
歯の健康と健康寿命には密接な関係があり、自分の歯でしっかり咬める人や歯がなくても入れ歯で咬める人は栄養状態も良く、認知症になる人の割合も少ないことが分かっています。
また、自分の歯が多く残っている人はコミュニケーションも豊富で、生活の質も高いといわれています。
よって、高齢期における歯科の定期検診は、歯の健康維持を通して心身の健康をサポートする役割を担ってくれるでしょう。
【なつみ歯科クリニック】
(住所)千葉県白井市桜台2-7-1
(TEL)047-498-0808
(URL)https://www.natsumi-dental.com/
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