【歯並びについて】
みなさん、こんにちは。
千葉県白井市桜台・千葉ニュータウンの歯科、矯正歯科
なつみ歯科クリニックです。
患者様と会話をしていると、歯並びの悩みが多いことに驚きます。
歯並びを治したいというものから、歯並びが悪くなって来た、歯並びのせいで掃除が出来ない、歯並びが悪くていつも頬を噛んでしまうなど・・・
今回は「歯並び」について、習慣による歯並びへの影響をお伝えしたいと思います。
【①歯並びが良いメリットは】
歯並びが良くて得をすることと言えば、見た目が一番でしょうか。
日本では、歯並びの個性もチャームポイントとして受け入れられます。一昔前までは八重歯が流行った時期もありました。一方で、海外では歯並びの悪さが日本人の特徴とまで言われています。
他にも、歯並びが良いことで歯ブラシがしやすいメリットもあります。
歯ブラシをしやすいことで、むし歯になりにくい、歯周病になりにくい、また噛み合わせが均一になることで歯へのダメージが減少し、歯のトラブルも減らすことが出来ます。
海外では、子供に矯正治療をさせて歯並びをよくするとこが上流社会の常識です。歯の治療に1回数万円かかるので、歯への関心は大きいこともあります。
では、歯並びが悪いと何が悪いのか?
上に書いた事の逆のことが言えますね。
イメージで損をしてしまう場合があり、虫歯や歯周病になりやすいデメリット、また噛み合わせのズレにより歯が割れてしまったりすることもあります。
歯並びが良いに越したことはないですね。
ここまでは、皆さんご存知のことと思います。
【②歯並びが悪くなるのはなぜか?】
一般的に多いのが、歯の大きさや数に対して顎の骨が小さい点が挙げられます。生える場所がない歯は横にずれ、歯並びが悪くなる訳です。
他にも歯の生える方向がズレてしまっている場合もあります。また歯の本数が少ないために、歯並びが悪い場合もあります。
歯並びは、隣の歯とかみ合う相手の歯によって決まります。隣がなければ歯の位置は変化し、全体がそれを補うようにして並びます。結果として歯並びは悪くなってしまいます。
【③歯並びは変化する?】
答えは・・・歯並びは変化します。
成長期はもちろん、成人以降も歯並びは日々変化します。
では、歯並びはどのように変化するのでしょうか。
◆成長段階
生まれてから20歳前後まで個人差はありますが、身体は成長して行きます。20歳前後に身体は完成すると考えられる訳です。
ここでいう身体、特に歯並びについて成長するのは顎の骨です。顎の骨は成長するとき、前後と横に成長します。
そして大事なのは、横への成長、顎の横幅です。この横への成長を促すことが歯並びを良くするために必要なのです。
未成年に行われる矯正で用いられる装置も、顎を横に広げることで歯が並ぶスペースを確保して行きます。これは顎の成長が横に成長しやすい事を利用したもので理にかなっています。
人の歯は6歳~12歳頃に乳歯から永久歯に生え変わります。この頃のスペース不足が歯並びの悪さに繋がります。顎の成長が顕著になり始める頃で、矯正もこの時期に始めることが多いです。
顎は横に広がってスペースを大きくしながら、乳歯よりも大きい歯が下から顔を出します。
◆成人以降の変化
20歳以降になると一般的に顎は大きくなりません。身長に変化がなくなるのと同じで、歯並びも完成する時期になります。
しかし、この時期に問題になるのが親知らずです。親知らずは歯が生えそろったと思った後に生えて来たり、生えて来なかったり、また、生えかけたり様々な形をとります。
歯並びは「隣の歯とかみ合う相手の歯によって決まる」と先ほどお伝えしましたが、親知らずもこれに影響します。
生えてこない場合には、歯茎の中で隣の歯(生えている一番後ろの歯)を押して歯並びを悪くしたり、上は生えて下は生えてこなく、下の歯や歯茎を傷つけたりと親知らずはトラブルが多いです。また、まっすぐ生えていても歯ブラシがなかなか届かず、これもトラブルの元になります。
その他、日頃の習慣も影響しますし、歯周病がある場合は歯を支える骨が弱くなっていて位置が動きやすい場合もあります。かみ合わせがずれている場合は、特に変化しやすいです。
その他、むし歯で歯が欠けていたり失った歯があったりする場合、放置するとこれも歯並びを悪くしてしまいます。上述した通り、歯の位置は変化し、全体がそれを補うようにして並びます。
欠けた部分には隣の歯がずれることでこれを補います。また、かみ合う相手がいない歯は、相手を探してどんどん出て来てしまいます。
【④歯並びを悪くする習慣とは】
(1.うつぶせ寝)
意外と多いと思います。癖でどうしても~という方は、いるのではないでしょうか。しかし、このうつぶせ寝は歯並びを悪くします。
「ストレートネック」や「スマホ指」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
人の身体は使い方によって、形を変化させます。骨の位置や形も変化してしまうのです。
顎も同じで、うつぶせに寝ることで顎は横からつぶされたような状態に、それが毎日6時間前後続くのです。顎が横から押されると横幅を失ってしまい、歯並びは悪くなります。
(2.頬杖)
これも同じ理由で歯並びを悪くします。しかも、寝てる時よりも顎にかかる負担は大きく、影響も大きいです。机で仮眠をとる方も、腕を枕にするのは影響がありますね。
(3.歯ぎしり食いしばり)
歯ぎしりや食いしばりは歯を摩耗させるだけではなく、歯をかけさせたりむし歯を悪化させたりします。
【⑤歯並びを良くするには?】
成人以降の場合、歯並びを良くする習慣というのはなかなかありません。
歯並びを悪くする習慣に気を付けること、そして、矯正治療を受けることが望ましいです。
また、歯周病の診断を受けている場合には、歯ブラシによって歯茎をマッサージし、歯周病の進行を止めることも大切です。
一方で、成長段階の方は歯並びを良くする習慣というのがあります。
それは、よく噛むことです。噛むという刺激は、顎の骨を成長させます。
上記の歯並びを悪くする習慣に気を付けつつ、普段よりお米を少し硬めにしてみたり噛む回数を増やしたりすることで顎が成長し、自然と歯並びが良くなって行きます。
今回は、歯並びについてお伝えしました。
意外と多い歯並びの悩みですが、少しでも興味を持ってくださる方が増えたら幸いです。
【なつみ歯科クリニック】
(住所)千葉県白井市桜台2-7-1
(TEL)047-498-0808
(URL)https://www.natsumi-dental.com/
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