【「歯と歯の間のお掃除」について】
みなさん、こんにちは。
白井市桜台、千葉ニュータウンの歯科・矯正歯科
なつみ歯科クリニックです。
今回は「歯と歯の間のお掃除」について、お話ししたいと思います。
どうでしょうか?意外と歯ブラシ1本でお掃除している方も多いのではないでしょうか。実際には、歯ブラシだけだと6割ほどの汚れしか落とせないというデータも出ています。
厚生労働省やライオンの調査によれば、3割程度の人が歯ブラシ以外の補助的な清掃用具を使用して、お口を綺麗にしているそうです。せっかく綺麗に磨いているつもりの歯も、虫歯になって詰め物を作らないといけなくなるのは、歯と歯の間の汚れをお掃除出来ていないケースが多いのです。
こうした場所に日常的にプラークが溜まっていると、歯科医院にチェックとクリーニングに通っていたとしても、そこからまた虫歯や歯周病になってしまいます。
歯ブラシでは磨き切れない場所の1つは、歯と歯の接する「コンタクトポイント(専門的には「接触点」と言います)」、2本の歯がぴったりくっついて生えている時に歯がぶつかっているところです。この隙間には、歯ブラシの毛先は物理的には入りません。
しかし、それでも大きさ数マイクロメートルの細菌は入り込み、プラークを形成し酸を出して虫歯の元になります。ここに溜まったプラークは、フロスでないと取り除けません。
歯ブラシで磨き切れない場所の2つ目は、歯が隣り合ったところの「歯の根元周り(専門的には「隣接面歯頸部」と言います)」、上の歯でも下の歯でも、根元周りには歯ブラシが当たりにくく、溜まったプラークはやがて時間と共に病原性を増し、歯周病の原因となります。特に歯の裏側の場合、表側よりも一層歯ブラシが届きにくいです。
ここに溜まったプラークを取り除くには、フロスや歯間ブラシを根元周りに沿うように当ててから、磨く必要があります。
ただ、フロスや歯間ブラシの使い方にも注意が必要です。誤った使い方は、歯肉を傷つける恐れがあります。歯と歯の間にある「歯間乳頭(乳頭は突起の意)」を傷つけないようにすることです。歯間乳頭は、断面図で見る凹状に凹んでいて、そこにプラークが溜まりやすい構造になっています。
フロスや歯間ブラシを通すことで、この凹みのプラークはある程度落ちるのですが、凹部分の盛り上がった歯肉にフロスや歯間ブラシが直接当たる、このことが繰り返されると歯肉が傷ついて、歯と歯の間に目立った隙間(ブラックトライアングル)が生じてしまいます。
こうした正しい使い方は是非、歯科で専門的な知識を持つ歯科衛生士などに聞いてみるのが良いかと思います。歯ブラシをはじめ、オーラルケアグッズの使い方のプロと言えば歯科衛生士さんです。
フロスや歯間ブラシを使い始める前には、是非相談してみて下さい。患者様それぞれにあったフロスや歯間ブラシの使い方をお伝えいたします。すでにフロスや歯間ブラシを使っている方も、ご自身の使い方をチェックしてもらうのがお勧めです。
◆なつみ歯科クリニック
(住所)千葉県白井市桜台2-7-1
(TEL)047-498-0808
(URL)https://www.natsumi-dental.com/
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